『ケータイ補償サービス』との違い・使い方を解説します

2019年末に会員数が1200万を突破したドコモのdカード。
その会員向けサービスに『dカードケータイ補償』があります。
ドコモで携帯電話を買う際に加入できる『ケータイ補償』とは違う、このサービスについて紹介していきます。
執筆にあたり、過去の利用経験や必要な部分の確認を十分に行ったつもりですが、間違い等ございましたら、コメント欄等でご指摘いただければ幸いです。

目次(押してもスクロールしません、ごめんなさい)
1.dカードケータイ補償とは?
2.dカードケータイ補償の加入方法
3.『ケータイ補償サービス』・『dカードケータイ補償』の違い
4.事故が起きた際に準備すべきこと
5.実際の交換手続き
 Android端末の場合
 iPhoneの場合
6.交換後に行うこと
7.注意事項
8.まとめ


1.dカードケータイ補償とは?

★ドコモのクレジットカード、dカードに付帯する補償サービス。
dカードのご利用携帯電話番号で購入された端末が偶然の事故により、
紛失・盗難、そして全損
で使えなくなり、ドコモショップ等で事故に遭った端末と同一機種・同一カラーの端末を購入したり
Apple社製端末はAppleStore及び正規プロバイダでの交換代金を補償します。

★補償対象
a.購入からの期間
 dカード:1年
 dカードゴールド:3年
●正規販売店でご利用携帯電話番号回線紐付けにより購入されてからの期間。
●『購入からの期間』で対象が決まるので、『最新購入端末』以外も通常購入から規定の期間内であれば補償対象です。
→ただし、『ケータイ補償サービス』や『dカードケータイ補償』を利用しての交換(購入)は購入起算日となりません。
●dカードケータイ補償を利用して交換した端末は、その前の事故前端末購入から期間を起算します。
●dカードケータイ補償の利用から1年間は利用不可となります。

イマイチわかりにくいと思うので、とても不遇な人の例を下の図で示します。
実際にこんな動きをしてる人がいたら、生き方を改めたほうがよさそうですが。

2020-05-09_005012


b.補償される金額
 dカード:最大1万円
 dカードゴールド:最大10万円
●ドコモショップ店頭やアップルの修理拠点で実際にdカードを使って支払った端末本体代金や交換代金+事務手数料のうち、加入中のカードにより指定された金額までが補償されます。
→補償手続において機種変更・交換した代金が10万円未満の場合、支払った金額までが補償されます。
→本体を分割払いした場合は店頭支払をした頭金分しか補償されませんdカード一括払いで手続をしましょう。
→負担が大きい場合は、10万円を超過する分だけを分割払いにするのもいいかもしれません。

c.補償対象事象
●紛失・盗難
●火災事故
●全損
※全損とは?
→修理ができない状態と判断されるものです。
 →Android端末の場合はドコモショップで判断されます。
 →Apple社製端末の場合はApple Storeか正規プロバイダで判断されます。


2.dカードケータイ補償の加入方法

dカード・カードGOLDに加入し、『ご利用携帯電話番号』を補償に加入したい電話番号を指定します。
ご利用携帯電話番号』の登録・変更はdカードコールセンターにて可能。

●家族カードもその対象であり、1年に1回の利用制限も本カード、各家族カードごとに設定されます。
→本カード会員と家族カード会員が共に受難した場合はどちらも同様の補償が受けられます。
→補償からの1年カウント等も別となり、個別の会員として独立した扱いを受けることになります。
 ◆dカード契約者と携帯電話回線の契約者が異なる場合、話がややこしくなります。
 →dカードに名前が記された会員本人以外はカードを使っての決済はできないので、どうしても2人の予定が合わない場合はカード会員が店に行き、代理人手続を行いましょう。


3.『ケータイ補償サービス』・『dカードケータイ補償』の違い

『ケータイ補償サービス』はドコモの回線契約のオプションで、月額費用を支払っている間は無期限に補償の対象となります。

『dカードケータイ補償』dカードの付帯サービスで、クレジットカードの海外旅行保険のようなもの、といえばわかりやすいでしょうか。
→購入から補償される期限が定められています。
→事故前の端末を必ずしもdカードで購入している必要はありません。
 ※事故端末から補償を使って購入する際はdカード利用が必須です。


4.事故が起きた際に準備すべきこと

★3項目共通
事故、事件の内容を記憶がなくならないうちにメモ等で残しておきます。
 →後日、機種変更手続中や書面での補償申請の際に記入が必要となるためです。

●紛失・盗難の場合
事故端末回線の利用中断手続を行います。
→iD利用設定をしている場合はdカードiDの利用中断を行います。
警察へ届け出て、遺失・盗難届をもらいます。

●火災の場合
→消防署等に届け出て、罹災証明書をもらいます。

●故障・破損の場合
→Android端末の場合:ドコモショップ店頭での全損判断
 →ドコモショップは混雑しているので、来店予約を事前に取ったほうがよいでしょう。
→Apple社製端末の場合:AppleStoreや正規プロバイダでの全損判断
 →Apple Storeや正規プロバイダは原則事前予約制です。予約して店頭に向かいましょう。


5.実際の交換手続き

●Android端末の場合
①ドコモショップ店頭で全損判定を受け、機種変更手続を開始。
②dカードセンターと電話で話をし、事故の経緯を伝えます。
③本体代金は『ご利用携帯電話番号』に紐ついたdカードで支払います。
④購入時に発行される『クレジットカード利用控』は補償申請で利用するので大切に保管しておきましょう。

●Apple社製端末の場合
①Apple Storeや正規プロバイダで全損判定を受け、交換手続を実施。
②交換代金は『ご利用携帯電話番号』に紐ついたdカードで行います。
③支払時に発行される『クレジットカード利用控』と『修理証明書』は補償申請で利用するので大切に保管しておきましょう。
※万が一、Apple Storeでも交換が行えない場合はその旨の証明書があればAndroid端末での対応と同様な機種変更手続も可能な場合もあります。その際はdカードセンターに確認を行いましょう。


6.交換後に行うこと

●dカードセンターから『事故報告書兼補償金請求書』が届くので、4項で準備したメモ書きを頼りに経緯を記入し、必要書類を添付して事故から60日以内に届くように郵送します。

●端末購入・修理代金は後日返還されますが、一度は口座から引き落とされるものと考えて銀行にお金を入れておきましょう。


7.注意事項

●dカードゴールドケータイ補償で受けられる補償は10万円までですので、それを大幅に超過する価格の端末の交換を希望する場合は通常の『ケータイ補償サービス』のほうが負担が少ないです。

●dカードケータイ補償利用には審査があります。審査が通らないことはほぼないと思いますが、もし審査落ちした場合は端末・修理代金は自己負担となるので、その点は注意が必要です。

●補償金が入金されるまでにdカードを退会するとお金がもらえませんので退会を考えている方も待ちましょう。


8.まとめ

●10万円を著しく超える高額端末は、通常の『ケータイ補償サービス』利用が有利です。

●手軽に利用できる『ケータイ補償サービス』との併用がオススメです。

●dカード(ゴールドではない銀色タイプ)の補償は実用的ではないので、補償が欲しい方はdカードゴールドを選ぶことをおすすめします。

●実際に事故が起きた際はdカードゴールドデスクに電話をすると親切に導いてくれます。心配な場合はまず相談をしましょう。

書類は大事ですので、粗末に扱わないようにしましょう。

●このような事件事故がいつ起こるかわかりません。携帯電話のデータバックアップが自動的に行われるように設定しましょう。

約5年ぶりの投稿でしたが、参考にしていただければ大変幸いです。
ヒマなので定期的に更新していけるように努めます。